調理師免許がないとできない5つのこと「現役調理師がわかりやすく解説」

この記事は調理師免許を取るか迷ってる人のための記事です。

私も調理師試験はめんどくさいし、意味がないなら取りたくないと思っていました。

調理師免許を持ってるだけの調理師より料理はできるし、実力があれば料理人には必要ないと考えていたからです。

ですが、どれだけ料理人としての実力があっても困ることが多かったので取得しました。

ここでは、調理師免許がないとできないことを紹介します。

実際に調理師免許を取得して給料も上がったので参考にしてください。

調理師試験の合格率は60.5％で、国家資格の中では簡単です。

飲食店経験があれば「テキスト」「過去問」を読めば独学でも十分行けるので、あなたも資格持ちになれますよ。

独学に使った参考書は→独学１発で調理師免許をとったおすすめの本「ダメな参考書の選び方」

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調理師免許がないとできない5つのこと

ここでは実際に私が調理師免許がなくて困ったことを紹介します。

調理師免許は必要ないという人がいますが、そんなことはありません。

なぜなら、私は飲食業界で働いていて必要なことが多々あったからです。

1つずつ解説していきます。

調理師と名乗れない

調理師免許がないと調理師と名乗れません。

なぜなら、調理師免許は「名称独占資格の国家資格」だからです。

調理師免許が名称独占資格なのは、「社会的な信用の確保」や「食中毒など特定の行為による被害を防ぐため」です。

ちなみに、無資格者が調理師を名乗ると罰金です。

当然、名刺に書くことはできませんし、お店に調理師免許を飾ることもできません。

意外と困るのが、転職の時。

履歴書に書くこともできませんし、面接のときに聞かれます。

紛らわしい名称を使うことも禁止されているので、名刺に肩書を使う時は気を付けましょう。

ふぐ処理士免許が取れない

調理師免許がないとふぐ処理士免許が取れません。

フグをお店で捌くにはふぐ処理師免許がいりますが、ふぐ処理士免許を取るには調理師免許取得後に2年以上の現場経験が必要になります(都道府県自治体により異なる)

ちなみに私は会社から、昇給するのでふぐ処理士免許を取得してほしいと言われたことがありますが、その頃は調理師免許がなかったので取れませんでした。

給料アップのチャンスだったので、この時は早くとっとけばよかったと思いましたね。

調理師免許があると、会社から手当てや昇給の可能性がアップします。

調理師免許必須の職場で働けない

飲食業界には、調理師免許が必須な職場があります。

飲食業界の中でもホワイトな職場は、調理師免許が必要な場合が多いです。

調理師免許がなくても飲食店では働けますが、給料は確実に落ちますね。

私がホワイト飲食を探して転職活動をしているときも、調理師免許が必須な職場が多く応募すらできませんでしたし、応募しても100％落とされました。

調理師免許はキャリアアップに必要です。

飲食店出店に必要な時がある

商業施設に飲食店を出店する場合、調理師免許が必要なことがあります。

商業施設(ショッピングモール)から出店依頼がありましたが、責任者を調理師にしてくれと言われたことがあります。

特にSNSがある昨今、飲食店にとって信用はとても大切です。

調理師(調理師免許取得者)と無資格者ではもちろん調理師の信用が圧倒的に高く、集客力のある商業施設に出店する場合は調理師免許が必要になることがあります。

調理師免許がなくて困ることはあっても、あって困ることはありません。

料理ができる証明ができない

調理師免許はあなたの技術や経験を信用してもらう証明書です。

調理師試験の概要
受験資格	飲食店などでの2年以上の実務経験（週4日以上で1日6時間以上）
受験費用	6000~6500円
合格ライン	全科目合計点が6割以上
合格率	60.5%
試験日	調理技能技術センターより発表
試験内容（試験科目は6項目）	「公衆衛生学」 「食品衛生学」 「食品学」 「栄養学」 「調理理論」 「食文化概論」

調理師免許があれば「経験」「技術」とともに「知識」も証明することができます。

食品衛生基準が厳しくなる昨今、飲食店にはHACCPも導入され調理師(調理師免許取得者)と無資格者の信用は雲泥の差です。

特に、転職で新しい職場に行くときは調理師免許の有無で初任給から年収まで変わります。

調理師免許の取り方はこちらで詳しく解説してるので、スキルアップしたい方はどうぞ。

「保存版」調理師免許の3つの取り方！現役調理師がわかりやすく解説！

調理師免許を持ってるとどうなる？

実際に調理師免許を取得して変わったことを紹介します。

調理師免許は必要ないと言われがちですが、明らかにメリットが大きいです。

調理師免許を取得するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

食品衛生責任者講習が免除

調理師(調理師免許取得者)は食品衛生責任者講習と受講料が免除されます。

飲食店を営業するには食品衛生責任者の資格が必要ですが、調理師免許があると申請だけで取得できます。

役所の講習って地味に面倒です。

日程は自分で決めることはできないし、費用も高いし、時間もかかるし、何よりたまらなく眠くなります。(途中で居眠りすると追い出されて資格はもらえません。)

調理師試験の費用は6,000円ほどなので、同じ値段を払うなら一生使える国家資格のほうがあなたのスキルアップになります。

調理師(調理師免許取得者)と比較されない

調理師と無資格者では当然比較評価されます。

なぜなら、無資格者は調理技術や経験を証明できないからです。

初めての職場では実力が評価されるまで時間がかかりますし、同じ実力の人がいれば当然調理師が評価されます。

私が困ったのは、転職して新しい職場で働くときに自分の実力を評価してもらうまで時間がかかったことです。

特に料理人の場合、実績や経験があっても調理師免許をなぜとっていないのか？と突っ込まれることが多かったです。

給与が上がった

調理師(調理師免許取得者)なると給与が上がります。

なぜなら、給与に資格手当がつくからです。(会社による)

「調理師免許がないとできない5つのこと」でも書きましたが、調理師免許があるとできることが増えます。

ですので、無資格者よりも評価が上がりますし、スキルアップにもなりますし、給料も上がります。

資格取得支援制度がある会社もあるので、取得するか迷っている方は1度相談してみましょう。

就職・転職で有利になる

調理師(調理師免許取得者)はキャリアアップに有利です。

なぜなら、調理師免許があると転職で応募できる企業が増えるからです。

ホワイト飲食企業は調理師を応募してる企業ばかりです。

キャリアアップすれば、年収も増えますし休みも増えますしボーナスも増えます。

ブラック飲食を脱出してキャリアアップするなら、調理師免許を取得しておきましょう。

履歴書に書く資格ができる

調理師免許を取得すると、調理師と名乗ることができます。

無資格者が調理師を名乗ると罰金です。

名刺に書くこともできますし、お店に飾ることもできるので、無資格者との社会的信用は段違いです。

料理人で調理師と名乗れない人は、要注意です。

当然、調理師免許が合ったほうが転職では有利ですし、給料は上がります。

調理師免許がなくて困った経験談

調理師免許がない頃に経験した、困ったりめんどくさかったりしたことを紹介します。

調理師免許は必要ないかなと思ってる方は、ぜひ読んでください。

調理師(調理師免許取得者)と比較される

料理を仕事にする限り、無資格者は調理師と比較されます。

なぜなら、無資格だと信用がないからです。

調理師免許は国家資格なので社会的に信用があります。

料理人として実力が一緒なら、調理師が評価されますし昇進も早いですし、もちろん年収も上がります。

料理人になるなら調理師免許がないと損します。

就職・転職の選択が狭くなる

調理師免許がないとブラック飲食で働く可能性が上がります。

なぜなら、ホワイト飲食は調理師免許が必要な職場が多いからです。

私もホワイト飲食企業で働きたくて転職活動をしていましたが、調理師免許がなくて応募できなかった企業が多々ありました。

特に調理師免許は１年に１度しか試験がないので、取ろうと思ってもすぐに取れるものではありません。

ホワイト飲食企業で働きたいなら、調理師免許を取得しましょう。

実力を証明するのに時間がかかる

調理師免許がないと、あなたの技術や経験を証明できません。

なぜなら、調理師(調理師免許取得者)には社会的信用があるからです。

飲食店経験10年と調理師経験10年では、当然調理師経験10年が信用されますし、評価されやすいです。

料理を仕事にするなら、調理師(調理師免許取得者)が圧倒的に有利です。

なぜ取得しないのか聞かれる

長く料理人をしていると、なぜ調理師免許を取得しないのかよく聞かれます。

なぜなら、調理師免許がないと損することが多いとわかっているからです。

私も無資格者だった頃は「必要になるんだからとればいいのに」とよく言われました。

調理師免許は簡単な国家資格ですし、無資格だと損することも多いし、こいつめんどくさいだけだなと思うそうです。

料理人になりたいなら、調理師免許を取りましょう。国家資格の中でも簡単な部類です。

調理師のなり方

調理師になるには調理師免許が必要です。

確実なのは調理師学校を卒業するですが、時間もお金(相場は150万円以上)もかかります。

安いのは独学ですが、経験がないとむずかしいです。(特に栄養学……)

1年の1度の調理師試験に1発合格したいなら、通信講座(相場は5万円)がオススメです。

調理師試験は1年に1度なので、取ろうと思った時に取りましょう！めんどくさがると、いつまでも取れませんよ。

調理師免許を独学で取った方法はこちら→勉強嫌いが働きながら調理師免許をとった勉強方法

調理師免許はむずかしい？

調理師試験の合格率は60.5％で、国家資格の中では簡単なほうです。

調理師試験の概要
受験資格	飲食店などでの2年以上の実務経験（週4日以上で1日6時間以上）
受験費用	6000~6500円
合格ライン	全科目合計点が6割以上
合格率	60.5%
試験日	調理技能技術センターより発表
試験内容（試験科目は6項目）	「公衆衛生学」 「食品衛生学」 「食品学」 「栄養学」 「調理理論」 「食文化概論」

調理師試験には実技試験がありません。

ですので、経験者ならテキストを1度読破して過去問をやれば独学でも合格できる難易度です。

国家資格の難易度ランキングでも難易度C(やや優しい)なので、対策すれば十分合格できるレベル。

わたしは「20,494円」で調理師免許を取得したので、極力費用を抑えて調理師免許を取得したい方はこちらの勉強方法を実践してください。

調理師試験は毎年秋頃なので、半年前から始めればサボりながら読んでも間に合います。

私が独学で合格した最新版の「テキスト」と「過去問集」を置いておきますね。

＼最新版テキスト／

＼最新版過去問題集予想模試付き／

調理師免許がないとできないこと「まとめ」

調理師免許がないとできない5つのことを紹介しました。

調理師免許は必要ないと言われがちですが、調理師(調理師免許取得者)と無資格者の差は大きいです。

調理師免許はホワイト飲食で働きたい方にこそオススメの国家資格です。

特に、飲食業界で働いていても調理師免許を持ってない人は多いので、「キャリアアップ」「スキルアップ」するならぜひ取得してください！

調理師免許の取り方はこちらで解説しています。

ホワイト飲食を探すときはこちらもどうぞ。