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「保存版」調理師免許3つの取り方!現役調理師がわかりやすく解説

この記事にはプロモーションが含まれています。

この記事は、「今まで国家資格試験なんて受けたことがない」そんな人のための記事です。

調理師免許取得3つの方法
  • 働きながら独学で取得する方法
  • 通信講座で取得する方法
  • 調理師学校を卒業して取得する方法

調理師免許取得には勉強が必要ですし、試験は1年に1度しかありません。ですが、取得すれば更新なしで一生使えますし、あなたの料理人としてのスキルを証明してくれる履歴書に書ける国家資格です。

役所の手続きって意外と面倒で、何も知らないと休みが1日つぶれたり、必要書類を集めてる間に期限切れなんてこともありえます。

今まで資格試験を受けたことがない人でも、2度手間なくスムーズに調理師免許の取り方がわかるので、最後まで読んでください。

働きながら調理師免許を取得した現役20年の調理師が解説します。

調理師免許を取得するまでの流れは以下の通りです。

調理師免許の取り方わかりやすく
調理師免許取得の流れ

この記事を読むと、調理師試験を受けて調理師免許を取得する方法がすべて分かります。(合格通知書が来たら調理師免許の申請が必要です)

目次

調理師免許取得の基本知識

調理師免許の取得条件

調理師免許を取得するには受験資格をクリアする必要があります。

調理師免許の受験資格

調理師試験の受験資格
学歴中学校卒業以上(卒業証明書が必要)
実務経験2年以上(詳しくはこちら調理師免許取得に必要な実務経験)
年齢制限なし
健康診断覚せい剤の中毒者ではない証明書(合格後に必要)
調理師試験の受験資格

卒業証書と卒業証明書は違います。

受験申請をするときに卒業証明書は必要になるので、あらかじめ用意しておきましょう。

卒業校に「調理師免許取得に使うので、卒業証明書を郵送してください。」と言えば、郵送してくれます。(私の学校は、料金もかかりませんでした。)

調理師免許取得に必要な実務経験はこちらでわかりやすく解説しています。→詳しくはこちら

調理師免許の難易度

調理師試験の合格率は平均63.1%

2011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年
合格率62.3 60.561.261.062.164.461.761.666.470.2
過去10年の調理師試験合格率(都道府県別調理師試験合格率)

きちんと勉強すれば独学で十分合格できます。ちなみに2022年の合格率は65%。

国家資格の難易度ランキングでも難易度C(やや優しい)で、対策すれば十分合格できるレベルです。

調理師試験の内容はこちら→調理師試験の内容と合格ライン(調理師試験の概要)

調理師試験の日程

例年北海道を除いて、調理師試験は秋から始まります。(北海道だけ8月が多い)

5月から書類の配布が始まり申請から1ヶ月で受験票がくるので、受験対策は早めスケジュールを立てることがオススメです。

詳しい日程は毎年都道府県ごとに違うので、こちらをどうぞ。(公益社団法人調理技術センター、調理師試験について)

ちなみに、調理師免許を取得しないと調理師にはなれません。

調理師と料理人の違い

調理師は料理人と名乗ることができますが、料理人は調理師と名乗ることができません。

詳しくはこちらで解説していますので、気になる方はどうぞ→調理師免許がないとできない5つのこと

調理師免許3つの取り方

調理師免許取得3つの方法
  • 働きながら独学で取得する方法
  • 通信講座で取得する方法
  • 調理師学校を卒業して取得する方法

資格試験に1発合格する秘訣は、あなたに合った方法を選ぶことです。

働きながら独学で取得

独学はとにかく「費用を安く抑えたい人」にオススメの取り方です。

調理師試験の参考書も予想模試も2,000円あれば買えますし、過去問もインターネットを使えば簡単に手に入ります。なにより、マイペースに勉強できるのでスキマ時間を有効活用できます。

注意点としては、さぼり癖がある人は試験ギリギリまでモチベーションが上がらないことがあるので自分で勉強のスケジュールを立てることが必要です。

通信講座を受けて取得

通信講座は「確実に1発合格を目指したい人」にオススメの取り方です。

通信講座の調理師免許取得コースは動画で学べるので、参考書を読むよりも圧倒的にわかりやすくなっています。なにより合格ノウハウを持っているので重要ポイントも短時間で覚えやすいです。

最大のメリットは、いつでもスマホで直接質問できるので、自分で調べながら勉強するより最短で効率的に学べる特徴があります。

調理師学校を卒業して取得

調理師学校は「料理の世界に進みたい学生」にオススメの取り方です。

プロの調理師から直接学べますし、同級生がいるので一生の仲間ができることもありますし、なにより卒業すれば自動的に調理師免許がもらえます。

ただし、費用も高額で通学や交通費も必要。時間も最短でも1年以上かかることがネックです。

社会人には、オススメしません。

調理師免許3つの取り方の費用を比較

調理師免許3つの取り方の費用を比較
スクロールできます
調理師免許の取り方メリットデメリット価格(受験費用別)おすすめ度
働きながら独学で取得実務経験も同時に積める
マイペースで勉強できる
モチベーションが続かない
3,000~円
通信講座を受けて取得動画でわかりやすい
特化コースで合格率が高い
独学よりも高い
27,000~44,000円
調理師学校を卒業して取得卒業で必ず取得できる
1年以上の通学が必要
とにかく高い
1,000,000~3,000,000円
調理師免許の取り方を比較

働きながら調理師免許を取得するなら、独学がオススメです。

できる事なら、費用はなるべく抑えたいですよね。

受験費用(6,100~6,400円)を入れても10,000円以内で国家資格が取得できます。 

働きながら独学で取得するメリットデメリット

メリットデメリット
給料をもらいながら実務経験が詰める
マイペースに勉強できる
圧倒的に格安
スケジュール管理が大変
さぼり癖があると向いていない
働きながら独学で取得するメリットデメリット

すでに料理の世界で働いているなら、独学がオススメ。

仕事を通してある程度の知識はありますし、あなたのペースで勉強ますし、何より圧倒的に安い。

10,000円で一生使える国家資格が取得できるなら、安いもんだと思いませんか?

働きながら通信講座で取得するメリットデメリット

メリットデメリット
調理師試験に特化したコースでカリキュラムに沿って学べる
動画で学べるのでテキストよりわかりやすい
合格率が高い
独学よりも高い
働きながら通信講座で取得するメリットデメリット

独学よりも値は張りますが、テキストを読むよりも動画は圧倒的にわかりやすく合格率も高いです。

調理師試験は1年に1回。

確実に1発合格を狙うなら、通信講座が安心です。

調理師学校に通いながら取得するメリットデメリット

メリットデメリット
卒業できれば確実に調理師免許が取得できる
実務経験がなくても通える
同期の仲間ができる
時間がかかる
圧倒的に高い(1,000,000円以上)
学校に通いながら取得するメリットデメリット

調理師学校は将来料理の道に進もうとしている学生にオススメ。

就職先も有利ですし、同級生は一生の仲間になる可能性があります。

はっきり言って、社会人が働きながら通うにはおススメしません。

簡単に調理師免許を取得するなら働きながら独学がオススメ

簡単に調理師免許を取得するなら働きながら独学がオススメ

調理師免許を簡単に取得する方法は、飲食店で働きながらです。

なぜなら、飲食店で働くと調理師試験6科目のうち「公衆衛生学」「食品衛生学」「食品学」「調理理論」は自然と身に付きますし、必要な実務経験を積むことができるからです。

何より給料が出ます。

働きながら独学がオススメの理由

マイペースに独学

働きながら独学ならマイペースに調理師免許を取得できます。

働きながら独学がオススメの5つの理由

  • 実務経験が積める
  • スキルアップになる
  • 同時に知識も身に付く
  • さらに給料ももらえる
  • キャリアアップにも役立つ

調理師免許を取得するには時間(特に実務経験)もお金もかかります。ですが、働きながら独学ならすべて解決します。

必要な実務経験は積めますし、必要な知識もあらかた手に入ります。(「栄養学」と「食文化概論」は勉強が必要)

私も飲食店で働きながら調理師免許を取得しましたが、独学1発で合格しました。

飲食店で働いた経験があると、キャリアアップにも役立ちます。

安心なのは通信講座

さらに確実に合格を狙うなら、通信講座がオススメ。

メリットデメリット
調理師試験に特化したコースでカリキュラムに沿って学べる
動画で学べるのでテキストよりわかりやすい
合格率が高い
独学よりも高い
働きながら通信講座で取得するメリットデメリット

調理師試験は1年に1度しかありません。

通信講座の動画は参考書を読むよりも圧倒的にわかりやすく、24時間いつでもスマホで質問できます。

少しでも勉強時間を短く、効率的に学ぶなら通信講座。

調理師免許取得方法(申請から受験まで)

調理師免許の取り方わかりやすく
調理師免許取得の流れ

調理師免許を取得するまでの流れを解説します。

  1. 受験資格の確認
  2. 役所で受験申請書類をもらう
  3. 必要書類と一緒に郵送する
  4. 調理師試験を受ける
  5. 合格発表
  6. 免許の申請後に調理師免許が郵送される

調理師免許の取得方法については「実体験」とこちらのサイト(公益社団法人調理技術技能センター)を参考にさせていただいています。

まずは受験資格を確認しましょう。

受験資格の確認

調理師試験の受験資格
学歴中学校卒業以上(卒業証明書が必要)
実務経験2年以上(詳しくはこちら調理師免許取得に必要な実務経験)
年齢制限なし
健康診断覚せい剤の中毒者ではない証明書(合格後に必要)
調理師試験の受験資格

調理師試験を受けるには、実務経験が必要です。

実務経験は2年以上必要ですが、アルバイトやパート経験を含むこともできます。

役所で受験申請書類をもらう

例年ゴールデンウィーク明けに、保健所で調理師試験の申請書類配布が始まります。

申請書類とは別で必要なものもあるので、事前に用意しておきましょう。

あなたが事前に用意するもの

  • 受験料(6,100~6,400円)
  • 証明写真800円(縦4㎝×横3㎝の履歴書で使える用)
  • 卒業証明書
  • 住民票(発効後6ヶ月以内)
  • 84円切手

注意!氏名変更がある場合は戸籍抄本が必要になる場合があります。

卒業校に「調理師免許取得に使うので、卒業証明書を郵送してください。」と言えば、郵送してくれます。(私の学校は、料金もかかりませんでした。)

必要書類と一緒に郵送する

提出書類
  • 受験申請書
  • 受験票と写真台帳
  • 受験手数料の領収証書
  • 受験票送付用封筒
  • 卒業証明書
  • 調理業務従事証明書(勤務先で書いてもらう)
  • 印鑑登録証明書(勤務先でもらう)
  • 住民票(発効後6ヶ月以内)

例年、受験申請期間は6月初めまで。(2022年は6月3日まででした)

役所でもらった「申請用封筒」に入れて、簡易書留で郵送します。

私は住民票が期限切れで返送されたことがあります。再受付は1度までなので、きちんと確認して郵送しましょう。

5月中に郵送すれば確実です。

10月初めに受験票が届きます。(2022年は9月29日に発送でした)

調理師試験を受ける

調理師試験は例年、秋から始まります。(2022年は10月29日からでした。)

受験票が届いたら、必ず「受験日」「試験会場」「交通手段」を確認してください。

私は大渋滞で試験開始5分前に試験会場に着きました。息を切らしながら受ける国家試験は緊張が倍増なので、余裕をもって行くことをオススメします。落ちたら次は1年後なので……

試験会場で参考書を読むこともできるので1時間ほど余裕を持っていくと、落ち着いて試験に挑めます。 

合格発表日

調理師試験の合格発表は毎年冬です。(2022年は12月16日10時でした。)

合格発表はこちらで確認できます→調理技術技能センター

調理師免許は国家資格ですが、しっかり勉強すれば1発で合格できるレベルです。

調理師免許が郵送される(申請が必要)

調理師試験に合格しただけでは、調理師免許は取得できません。

調理師免許の申請に必要なもの

  • 合格通知書
  • 医師の診断書
  • 住民票(本籍表示のある)または、戸籍抄本(戸籍謄本でも大丈夫)
  • 手数料と印鑑

調理師免許の申請は、受験申請書をもらった役所でできます。

試験に合格しただけでは調理師にはなれないので、申請を忘れないように気を付けましょう!

オススメの勉強方法も紹介してますので、最後まで読んでください。

調理師免許取得に必要な実務経験をわかりやすく解説

調理師試験を受けるには、2年以上の実務経験が必要です。

認められる実務経験認められない実務経験
飲食店営業(キッチン)
魚介類販売業(魚をさばく)
惣菜製造業(食品製造)
給食施設(1日50食以上の調理)
喫茶店営業
ホール・ウェイター
高校在学中のアルバイト
調理業務以外
調理師免許取得に必要な実務経験

実務経験をわかりやすく説明すると、飲食店のキッチンで働いた経験。

要するに、調理の仕事をした経験が2年以上必要ということです。

調理師試験受験時に実務経験が2年あれば大丈夫です!ですので、受験申請時には足りなくても問題ありません。

アルバイトの必要な実務経験の種類と時間

社会人として2年以上の飲食店経験があれば確実ですが、アルバイトやパートになると少しわかりにくくなります。

アルバイト・パートで認められる実務経験(2年以上)
勤務形態週4日以上で1日6時間以上
業務調理業務(ホール・ウェイターは認められません)
チェーン店などの場合既製品(レンチン調理)の提供が多いと認められません
高校生のアルバイト高校在学中は実務経験に入りません
アルバイト・パートで認められる実務経験(2年以上)

要は高校卒業後に上記をクリアするか、社会人として上記をクリアする必要があります。

学生のうちに勤務形態をクリアするのはむずかしいので、学生が調理師免許を取得する場合は調理師学校を卒業するのが一番の近道かもしれません。

調理師免許試験の勉強方法

調理師免許試験の勉強方法

調理師試験に合格するには、以下の勉強方法が効果的です。

調理師試験に効果的な勉強方法
  • わかりやすい参考書を選ぶ
  • 参考書を最後まで読む(ざっくりでOK)
  • 過去問を解く(わからないところは参考書を見てOK)
  • 答えを見ないで解けるまで過去問を解く
  • 苦手なところを重点的に参考書を読む
  • 試験日2週間前に予想模試を解く

資格試験の勉強方法は過去問に取り組むことが重要です。

早めに過去問に取り組めるように、わかりやすい参考書を選ぶようにしましょう。

過去問を解いた数が合格率と比例するといっても過言ではありません。

詳しくはこちらで解説しています→「実体験」働きながら独学で調理師免許を取った勉強方法

独学にオススメの本

参考書は分かりやすさが重要です。

なぜなら、わかりにくい参考書ほど眠くなりやすく頭に入ってこないからです。(実体験)

私のお店の子は、みんなユーキャンの参考書を使って調理師試験に合格しました。

わかりやすさが段違いなので、1発合格を目指すならぜひ使ってください。

1度読むだけで分かりやすい(持ち歩けるまとめ付き)

何度でも使える赤シート付き!

勉強時間は半年が最適

調理師試験の勉強時間は半年がベスト

なぜなら、それより長いと忘れやすく、それより短いと遅れたときにきついスケジュールになるからです。

私は1か月前から勉強しだしましたが、「栄養学」に最後まで手こずりました。「栄養学」は暗記する項目が多く、紛らわしい問題も多かったです。

春には勉強を始めると、試験も安心して挑めます。

最大の試験対策は時間の余裕

調理師試験に合格する効果的な対策は、半年前から勉強を始めること。

試験対策に時間の余裕が効果的な理由
  • 試験に向けてしっかり準備できる
  • 多少さぼっても取り戻せる
  • 心に余裕ができる

特に働きながら調理師免許を取得する場合、仕事でスケジュール通りにならないことがあります。

多少さぼっても大丈夫くらいの時間の余裕をもって勉強しましょう。

調理師免許の試験内容と合格ライン(調理師試験の概要)

調理師免許試験の内容と種類(調理師試験の概要)
調理師試験問題

ここでは調理師試験の内容を解説します。

調理師試験の概要
受験資格飲食店などでの2年以上の実務経験(週4日以上で1日6時間以上)
受験費用6000~6500円
合格ライン全科目合計点が6割以上
合格率60.5%
試験日調理技能技術センターより発表
出題数と出題形式全60問のマークシート方式(4択)
試験内容(試験科目は6項目)「公衆衛生学」
「食品衛生学」
「食品学」
「栄養学」
「調理理論」
「食文化概論」
調理師試験の概要

調理師試験に実技試験はありません。

合格率も例年60%以上なので、国家資格の中では断トツに取りやすいです。

2011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年
合格率62.3 60.561.261.062.164.461.761.666.470.2
過去10年の調理師試験合格率(都道府県別調理師試験合格率)

試験内容(出題内容と範囲)

試験科目は6項目の全60問です。

  • 「公衆衛生学」
  • 「食品衛生学」
  • 「食品学」
  • 「栄養学」
  • 「調理理論」
  • 「食文化概論」

実技試験はありません

調理師試験を受けるには実務経験が必要なので、実技試験はありません。

合格ライン

全科目合計点が6割以上で合格です。

ですが、1科目でも0点があると不合格と言われています。

「食文化概論」は比較的簡単ですが出題数が少ない(2~3問)ので、油断すると0点もあり得るので要注意です!

調理師免許を取得するためのFAQ

調理師免許を取得するためには何から始めればいいですか?

実務経験をクリアしたら、わかりやすい参考書を探しましょう。おすすめの参考書はこちらです。

調理師免許は何歳から取得できるの?

学生なら18歳で調理師学校卒業です。最短中学校卒業後に社会人として飲食店に2年勤務後の17歳です。

実務経験がない場合でも調理師免許は取得できるのか?

できませんが、調理師学校に通えば実務経験がなくても卒業と同時に調理師免許が取得できます。費用は1,000,000円以上かかりますが……

調理師免許を取得しなくても調理師として働くことはできるのか?

できません。調理師と料理人の違いはこちらをご覧ください。

調理師免許を取得することでどの程度のスキルアップができるのか?

会社によっては年収アップしますし、実力的にも必要な知識が身に付きますし、飲食店経営に必要な知識も身に付きます。

調理師免許の試験は難しいのか?

飲食店経験があれば簡単ですが、経験がないと言われているほど簡単ではありません。

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