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調理師の職務経歴書の書き方|そのまま使える例文3つ【転職7回の実体験】
少年調理師の職務経歴書って、何を書けばいいの?



ずっと厨房にいただけだから、書けることなんて何もない気がする…
包丁は10年握れる。でも職務経歴書は、1行目で手が止まる。
調理師の転職で最初につまずくのは、面接でも求人探しでもなく、間違いなく職務経歴書です。
「毎日厨房で働いてきただけ」という感覚があるから、書くことがないように思えてしまう。ぼくもまったく同じでした。



でも書き方を変えたら、登録してすぐに連絡が来て、ちゃんと求人を紹介してもらえたんだよ。
結論:調理師の職務経歴書は「店の規模」と「担当した範囲」を数字で書くだけで通ります。
特別な実績はいりません。コンクールの受賞歴も、有名店の修業歴もなくていい。「調理業務全般」という一行をやめて、席数・スタッフ人数・食数・原価率に置き換える。それだけで、読む人の頭の中にあなたの働く姿が浮かぶようになります。
ぼくは高卒の調理師で、転職を7回しています。
最初は書類で転職エージェントにも相手にされず、書類審査でもよく落ちました。
でも書き方を直してからは、転職エージェントにも親身になってもらえるようになり通過率が目に見えて変わりました。
中身は同じ経歴。変えたのは、伝え方だけ。
この記事では、
- 調理師の職務経歴書が落ちる3つの理由
- 書くべき5つの項目
- そのまま使える例文(業態別に3パターン)
を紹介します。例文は、数字を自分のものに入れ替えればそのまま提出できる形にしてあります。仕込みの合間の30分で、骨組みまでは作れるはずです。
調理師の職務経歴書が落ちる3つの理由
書き方の前に、落ち方から。ぼくが実際にやっていた失敗が、そのまま「調理師がよくやる失敗」の典型でした。3つあります。
①「調理業務全般」で終わらせてしまう
いちばん多くて、いちばんもったいない失敗です。
「調理業務全般」と書いた瞬間、読む人には何も伝わらなくなります。焼き場をひとりで背負っていた人も、洗い場が中心だった人も、この一行の中では同じ人になってしまう。10年の経験が、たった6文字に潰されるわけです。
採用側が知りたいことは、突き詰めればひとつだけ。「うちの厨房に入ったら、どこを任せられるのか」。だから、担当していたポジションを分けて書く必要があります。
②店の規模が書かれていない
飲食の仕事は、規模が変われば別の仕事になります。
- 20席の個人店を3人で回していた
- 120席のホテルで15人体制の一角にいた
どちらも履歴書の上では同じ「調理師5年」。でも、やってきたことは別物ですよね。前者は全部をひとりで見る力、後者は大きな組織の中で正確に役割を果たす力。席数・スタッフ人数・1日の食数——この3つの数字を添えるだけで、読む人はあなたの5年間を正しく想像できるようになります。
③転職回数をごまかそうとする
7回転職しているぼくが、いちばん長く悩んだのがこれです。
結論からいうと、隠すのが一番損です。書かなければ経歴に空白ができて、その空白のほうがよほど目立つ。それに飲食は、そもそも人が動く業界です。採用側もそれを知っているので、見ているのは回数ではなく「そこで何を身につけてきたか」なんです。
「和食→洋食→給食」。こう並べると、転々とした経歴が「幅」に変わります。同じ事実でも、並べ方で意味が変わる。職務経歴書とはそういう書類です。
調理師の職務経歴書に書くべき5つの項目
ここからは組み立てです。この5つを上から順に埋めていけば、そのまま1枚の職務経歴書になります。
①店舗の規模と業態
業態(和食・洋食・居酒屋・給食・ホテルなど)、席数、客単価、1日の食数。これを1行に圧縮します。
例:「和食店/30席/客単価4,000円/1日平均60食」
この1行が、あなたの経歴全体の「単位」になります。以降のすべての実績が、この規模感を前提に読まれるからです。
②担当ポジションと厨房の人数
焼き場・煮方・揚げ場・八寸・オードブル・パティスリー。担当していた持ち場を、厨房用語のまま具体的に書いてください。何人体制の厨房だったかも添えると、任されていた範囲の大きさが伝わります。
例:「厨房5名/焼き場を専任で担当、料理長不在時は調理全体をまとめる」
③数字で書ける実績
「実績なんてない」——そう思った人ほど読んでほしい項目です。厨房の毎日は、思っているよりずっと数字でできています。
- 原価率を◯%から◯%に下げた
- 新メニューを年◯品考案した
- 新人を◯人教育した
- ロスを減らして月◯円の削減につながった
- 発注を任され、月◯万円分の仕入れを管理していた
正確な記録が残っていなければ「おおよそ」で構いません。大事なのは数字の精度ではなく、お店の数字を見ながら働いてきた人だと伝わること。これを書ける調理師は本当に少ないので、書けた時点で一歩抜けます。
④持っている資格
調理師免許はもちろん、食品衛生責任者、防火管理者、フォークリフトまで、持っているものは全部書きます。給食・病院・社員食堂の求人では、資格の有無がそのまま応募条件になっていることがあるからです。「書き忘れて対象外」がいちばん悔しいパターンです。
調理師免許が仕事の幅にどう効いてくるかは、こちらでまとめています。


⑤自己PR(志望動機とつなげる)
自己PRは長さで勝負するものではありません。「これまでやってきたこと」と「応募先でやりたいこと」が一本の線でつながっていれば、それで十分です。
ひとつだけ注意。前の職場の悪口は、どれだけ事実でも書かないこと。労働時間や人間関係が本当の理由でも、「◯◯をしたいから」という前向きな形に翻訳します。嘘をつくのではなく、同じ気持ちの向きを変えるだけです。
| 本音 | 職務経歴書での書き方 |
|---|---|
| 休みが少なすぎる | 長く続けられる環境で技術を伸ばしたい |
| 給料が上がらない | 評価制度が整った環境で成果を出したい |
| 怒鳴られるのが嫌 | チームで教え合える厨房で働きたい |
| 同じ作業の繰り返し | メニュー開発にも関わりたい |
そのまま使える調理師の職務経歴書 例文
ここからは業態別の例文を3つ。数字と店名を自分のものに置き換えれば、そのまま使えます。自分に一番近いものをベースにしてください。
個人経営の飲食店で働いてきた人の例文
【職務要約】
調理師として8年間、和食を中心に経験を積んでまいりました。直近5年は30席・客単価4,000円の個人経営の和食店にて、厨房5名体制の焼き場を専任で担当。料理長不在時は調理全体の指示出しと発注も任されていました。【職務経歴】
◯◯◯◯年◯月〜現在 和食店「◯◯」
・業態:和食(会席・一品料理)/30席/1日平均60食
・担当:焼き場、煮方の補助、仕込み全般
・発注業務(月間仕入れ約80万円)を担当し、ロス削減により原価率を34%から31%へ改善
・新人アルバイト6名の教育を担当【活かせる経験・スキル】
・少人数の厨房で複数ポジションを兼務してきたため、状況に応じた動き方ができます
・発注と原価管理の経験があり、数字を意識した調理ができます【自己PR】
個人店で幅広い業務を任されてきた一方、より多くのお客様に料理を届けられる環境で力を試したいと考えるようになりました。これまで培った和食の技術と原価管理の経験を活かし、貴社でも早期に戦力になれるよう努めてまいります。
チェーン店・大量調理の人の例文
【職務要約】
調理師として6年間、チェーン飲食店にて大量調理とオペレーション改善に携わってきました。120席・1日平均250食の店舗で、厨房責任者としてスタッフ10名のシフト管理と調理指導を担当していました。【職務経歴】
◯◯◯◯年◯月〜現在 ◯◯株式会社(居酒屋チェーン)
・業態:居酒屋/120席/1日平均250食/客単価3,000円
・担当:厨房責任者(社員2名・アルバイト8名)
・仕込みの手順を見直し、ピーク時の提供時間を平均3分短縮
・食材の発注と棚卸しを担当し、月次の原価率を管理【活かせる経験・スキル】
・マニュアル化された環境での大量調理と、品質を落とさないオペレーション設計
・アルバイトを含めたチームの教育・シフト管理【自己PR】
限られた人数で回すために、手順を整理して無駄をなくすことを常に考えてきました。人が入れ替わっても品質が落ちない厨房づくりが得意です。貴社でも現場の仕組みづくりから貢献したいと考えています。
給食・社員食堂など、働き方を変えたい人の例文
【職務要約】
飲食店の調理師として7年間勤務し、和食・洋食の両方を経験してきました。衛生管理と仕込みの効率化に強みがあり、決められた時間内で安定した品質を出すことを得意としています。【職務経歴】
◯◯◯◯年◯月〜現在 レストラン「◯◯」
・業態:洋食レストラン/60席/1日平均100食
・担当:ソース、グリル、仕込み全般
・HACCPに沿った衛生管理の記録と、アレルギー対応食の作成を担当
・調理工程を見直し、仕込み時間を1日あたり40分短縮【活かせる経験・スキル】
・アレルギー対応、衛生管理の実務経験
・決まった時間に決まった量を出すための工程管理【自己PR】
これまでは夜間中心の勤務でしたが、より多くの人の毎日の食事を支える仕事に関わりたいと考えるようになりました。衛生管理とアレルギー対応の経験を活かし、安全でおいしい食事の提供に貢献します。
書き終えたら、必ず誰かに添削してもらう
ここまで書ければ、形はもうできています。ただ、ぼくの経験上、いちばん効いたのは最後のひと手間でした。書いたものを転職エージェントに見てもらうことです。
理由はシンプルで、自分の強みは自分では見えないからです。ぼくの場合は発注業務がそうでした。自分では完全に雑用のつもりだったのに、担当者から返ってきた言葉は「原価を見られる調理師は少ないので、前に出しましょう」。長年やってきた「当たり前」が、外から見ると武器だった。こういう発見は、ひとりで書いている限り絶対に起きません。



実際、履歴書と職務経歴書をちゃんと書いて登録したら、すぐに連絡が来て、ちゃんと求人を紹介してもらえたんだよ。
逆もあります。内容が薄いまま登録すると、連絡が来ないことがある。「エージェントに登録したのに紹介されなかった」という話をよく聞きますが、その原因の多くはここだとぼくは思っています。書類は、エージェントに対しての第一印象でもあるんです。
ぼくが実際に使ったサービスの体験談はこちらです。どちらも無料で、書類の添削までしてもらえます。




どこを使うか迷っている場合は、実際に使った5社の比較をまとめたこちらが早いです。


調理師の職務経歴書によくある質問
【まとめ】調理師の職務経歴書は「数字」で書けば通る
最後にもう一度だけ、まとめます。
- 「調理業務全般」と書かない。持ち場を具体的に書く
- 席数・食数・厨房の人数を必ず入れる
- 原価率・教育した人数など、数字にできるものは数字で書く
- 転職回数は隠さず、経験の幅として並べる
- 書き終えたら添削してもらう
ぼくは、書き方を変えただけで書類が通るようになりました。経歴が変わったわけでも、急に腕が上がったわけでもありません。今までやってきたことを、正しい形で紙に載せた。それだけです。
あなたの厨房での毎日には、もう書くべきことが全部そろっています。あとは数字にして、並べるだけです。
もし「そもそも今の職場を辞めるかどうか」で迷っている段階なら、先にこちらを読んでみてください。


